【鹿児島】「紬美人」らが奄美を行進 3年ぶりに催し 

 本場奄美大島紬(つむぎ)をPRするイベント「紬の日のつどい」(紬の日実行委員会主催)が1月5日、鹿児島県奄美市で開かれた。紬姿の市民ら約120人が商店街を練り歩き、大島紬の魅力を訴えた。


紬美人を先頭に商店街を練り歩く市民ら(奄美市名瀬末広町で)

 奄美市は、伝統工芸品の普及を後押ししようと、旧名瀬市時代の1978年に1月5日を「紬の日」に制定。以来、この日にイベントが催され、市民に大島紬の着用を呼びかけている。昨年まで新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続き、3年ぶりに開催された。

 奄美市の観光交流センター「AiAiひろば」前のステージでは、奄美高の生徒が島唄を披露。安田壮平市長が「紬の香りを街中に届けよう」と呼びかけた。昨年12月にコンテストで選ばれた「紬美人」3人もお披露目され、市民と一緒に行進に参加した。

 紬美人の1人、轟木美来さん(鹿児島市出身)は、「一緒に歩いて、奄美の人たちの紬への強い思いを感じた。若い世代にも紬の良さを伝えたい」と話していた。


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