【宮崎】延岡に伝わる民話「琴姫の松」を短編アニメに

 一般社団法人・日本昔ばなし協会(東京)が、宮崎県延岡市の土々呂地区に伝わる民話「琴姫の松」の短編アニメ(5分35秒)をつくり、市に報告した。津波にまつわる民話で、市は「民話を語り継ぐきっかけになり、地域の防災意識も高められる」と期待している。

防災意識の向上に期待


 協会は日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で「海との関わり」や「地域の誇り」を子どもたちに伝えるため、全国各地に残る海にまつわる民話を選定し、アニメ化している。琴姫の松は「津波が来るときは、いち早くできる限り高い場所へ避難しなければならない」という教訓を伝えているという。

 協会代表理事の沼田心之介さんが2月13日、市役所を訪れ、読谷山洋司市長にアニメを披露し、作品のDVDを贈った。沼田さんは「民話をアニメ化して残し、次の世代に引き継いでもらえれば、ありがたい」と話していた。


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