【大分】最少の977匹 高崎山のサル、 適正目標の範囲内

 大分市は、高崎山自然動物園に生息するサルの2022年度の個体数調査結果を発表した。二つの群れ(B、C群)の合計は前年度より14匹少ない977匹となり、現行の調査方式を導入した1971年度以降、最少だった。増えすぎて山の環境を悪化させないために定めている2024年度までの目標(1200匹以内)の範囲を維持した。


高崎山自然動物園のサル

 B群は29匹減の640匹、C群は15匹増の337匹。両群の出産数は合わせて136匹だった。

 調査は適正管理を目的に毎年実施。昨年11月の5日間、園内の「サル寄せ場」を往来するルートで調査員が通過するサルの年齢や性別を記録する「行列カウント法」で行った。

 市は増えすぎた頭数を減らすため、01年度に目標頭数を800匹とし、給餌量や避妊措置で数を抑えてきた。20年1月には環境が回復状態にあるなどとし、市長の諮問機関「高崎山管理委員会」が「5年程度1200匹以内に保ち、その後検証する」と提言を行った。

 市高崎山管理センターは「委員会と連携して適正な頭数管理に取り組む」としている。


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