【佐賀】白石町で3人のアート展「緑の芸術祭」開催中！
佐賀県白石町で「しろいし緑の芸術祭」が開かれている。風土や歴史、文化をアートでつなぐ同町初の試み。3人のアーティストの作品をふくどみマイランド公園と妻山神社に展示している。3月19日まで。
｢いつもと違う景色 何か感じて｣
町内では2021年7月に有明海沿岸道路福富インターチェンジ（IC）が開業。同IC近くの「道の駅しろいし」には年間50万人が訪れることから、町観光推進協議会が、来訪者が町内を回遊してもらうきっかけにしようと企画した。
参加したのは、同町出身で、花や植物を抽象表現した作品を手がける木下友梨香さん（東京）、版画を中心に油絵、鉄のオブジェ、陶芸など多彩な表現方法で活動する塚本猪一郎さん（佐賀市）、画家で、陶芸も手がける原良介さん（神奈川県鎌倉市）。木下さんが、塚本さんと原さんに参加を呼び掛けた。
作品を説明する木下さん（左）と塚本さん
鑑賞ツアーが2月19日にあり、制作アーティストが現地で作品を解説した。
木下さんは、大きいものでは2トンある御影石にペンキで装飾。「海と」「太陽と」「植物と」の３点をふくどみマイランド公園に設置した。「公園に石が置いてあると、見た人は『何だろう』と思うだろう。いつもと違う景色に何かを感じてもらえれば」と述べた。
塚本さんは、高さ2.4メートル、幅1.5メートルのステンレス作品「いつものところで」を同公園に設けた。「訪れた人が元気が出るように黄色にした。芝生の緑の中で映えるといい」と語った。
手がけた磁器作品を紹介する原さん
原さんは、妻山神社の舞台に、磁器で作った「○△□（まるさんかくしかく）の彫刻」（３点組）と「陽（ひ）の輪」を展示。○△□の彫刻は、月、山、海をモチーフにしており、「白石の自然や風土を、シンプルに表現した」と話していた。
田島健一町長は「町を盛り上げていこうという多くの人の思いが、芸術祭につながった。『白石は農業だけじゃない』と発信し、いろいろなことをやっていきたい」と意気込んでいた。
3月12日午前11時から午後4時には、ふくどみマイランド公園で特産品などを販売するファーマーズマーケットや、木下さんの指導で、レンコンを使ってハスの絵を描くワークショップが開かれる。
問い合わせは、町商工観光課（0952-84-7123）へ。
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