【佐賀】有田陶器市4月29日から コロナ前の規模で開催

 今春の有田陶器市は4月29日~5月5日、佐賀県有田町全域で、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年並みに復活して行われる。主催の有田商工会議所によると、陶磁器を販売する約420店舗が参加し、昨年の122万人を超す来場者を見込んでいる。

420店舗参加 


ポスターを手に来場を呼びかけるスタッフ

 コロナ禍で20、21年は中止となり、インターネット上で「Web有田陶器市」のみ展開した。昨年は規模を縮小して開催。335店舗が参加し、来場者の検温やマスク着用などの感染防止対策に力を入れた。

名物の朝がゆ提供も復活

 119回目の今回は、感染防止への呼びかけはとくに行わないという。有田焼の祖、李参平を顕彰する「陶祖祭」(5月4日)には山口祥義知事のほか、韓国陶磁文化協会の役員らが参加する見込み。開幕を祝うパレード(4月29日)や、陶器市名物の朝がゆ提供も復活する。

 また、新たにスマートフォンのアプリを活用した「デジタルスタンプラリー」を実施する。八つの会場を巡り、アプリでスタンプを集めると有田焼のボンボニエール(菓子入れ)が抽選で100人に当たる。


多くの買い物客でにぎわった昨年の有田陶器市


 公設駐車場は小中学校グラウンドなど16か所に計約4300台分用意する。駐車料金は昨年より300円値上げし、1000円に。会場内の仮設トイレも昨年より24基増の86基設置し、来場者のニーズに応える。参加店舗にもトイレの貸し出しを呼びかける。会場内を巡る無料のシャトルバスも運行される。

 有田商議所は「昨年の『秋の有田陶磁器まつり』で来場者の回復が実感できた。例年通りの規模でにぎわいを取り戻したい」としている。公式ホームページでイベントの詳細を確認できる。


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