【大分】軽救急車で狭い路地もOK 臼杵市消防本部が導入

 大分県の臼杵市消防本部は、軽救急車1台を導入し、運用を始めた。高規格救急車より小回りが利き、沿岸部、山間部や城下町特有の狭い道路を通ることができる。


 軽救急車には、自動心肺蘇生器や吸引器などを搭載し、早期の応急処置が可能。車両の上部に設けられたルーフラックで大型資器材を搬送できる。全長約3.4メートル、幅1.47メートル、高さ約2メートル。導入費は約1800万円。

 軽救急車の出番が見込まれる場合、高規格救急車と2台で出動。狭い場所では軽救急車のみで現場まで進み、患者を乗せる。患者を現場から救急車まで移動させる距離が従来より短く、患者の負担軽減や容体悪化の防止につながるという。その後、高規格救急車に患者を乗せ替え、病院へ搬送する。

 市消防本部の庄司哲宏・消防署長兼警防課長は「患者に早く接触でき、応急処置にかかれるので、救命率向上が期待できる」と話した。



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