【熊本】全線再開へ、南阿蘇鉄道・高森駅の新駅舎が完成
熊本地震で被災し、7月15日に全線再開する第3セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)の高森駅の新駅舎が完成し、4月28日、高森町の現地で落成式が行われた。
木造平屋の旧駅舎は築35年余りが経過して老朽化したため、隣に、木造2階建ての新駅舎を昨年7月に着工した。延べ床面積550平方メートルで、事業費は約4億3000万円。
町特産の南郷檜を建材に
建物内にはイベント時に本部として利用したり、団体客の集合場所に使えたりする多目的室を設けた。南阿蘇鉄道の本社も入る。建材には、町特産のヒノキである南郷檜(なんごうひ)を用いた。
熊本地震からの創造的復興を目指す駅周辺再開発事業の一環。自習や待ち合わせに使えるラウンジ空間を備え、駅利用者や住民が利用できる交流施設が来年春、隣に完成する。
高森町長の草村大成社長らがテープカットで完成を祝った。草村社長は「新駅舎ができて一安心。7月の全線再開を万全の安全対策をとって迎えられるよう、気を引き締めていきたい」と話した。