【熊本】「こども図書館」着工 安藤忠雄さん建設・寄贈

 建築家の安藤忠雄さんが建設し、熊本県に寄贈する「こども図書館」の関連工事が5月10日、熊本市の県立図書館そばで着工した。安藤建築の特徴であるコンクリート打ち放しに、温かみのある木組みの天井を組み合わせた建物になる。来年春のオープンを目指す。

県立図書館と連結


こども図書館の外観イメージ(画像はいずれも熊本県提供)


 読書を通じて子どもたちの豊かな感性や表現力を育もうと、安藤さんは各地で設計、施工費などを負担して図書館を建設している。

 寄贈される図書館は鉄筋コンクリート、一部木造の2階建て、延べ床面積は約460平方メートル。安藤忠雄建築研究所が設計し、県と連携して整備する。

来春オープン目指す


内装イメージ。木の天井で温かみを演出する

 県立図書館南側と連絡通路で結ぶ。水前寺江津湖公園の旧砂取細川邸庭園を風景に取り込み、テラスも設ける。天井には県産材を使い、壁一面の本棚は表紙を見せる配置となる。

 県教育委員会社会教育課は「安藤さんの思いを生かした図書館にしたい」としている。


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