【佐賀】バルーナーズ B1昇格！SAGAアリーナ開業に花

　プロバスケットボール・Bリーグ2部の佐賀バルーナーズが、ついに悲願の1部昇格を決めた。5月14日、佐賀市のSAGAアリーナで行われたプレーオフ準決勝第2戦、西宮ストークス（兵庫県）を76―69で撃破。ブースター（ファン）たちは感動と歓喜の渦に包まれ、開業したアリーナは最高のスタートを切ることになった。

大歓声の中、劇的勝利

　試合は前半、ほぼ互角で折り返したが、勢いに乗った西宮を止めることができず、第3クオーター終了時に5点のリードを許す苦しい展開に。しかし、第4クオーターで追い上げ、西川貴之選手が3点シュートを決めて逆転。地元の大歓声に押されたチームは息を吹き返し、その後は西宮を寄せ付けなかった。

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　2部参入時から応援しているという佐賀市大和町の会社役員、恒松秀哉さん(66)は「興奮した。佐賀にもこんな時代が来るなんて。1部は強いチームばかりだが、ぜひ上位を目指してほしい」とさらなる躍進を期待した。

　バルーナーズは2018年4月に発足。19年に3部、20年に2部に参入し、順調にステップアップした。2年連続で1部昇格を懸けたプレーオフに挑んだものの、いずれも敗退した。今季のレギュラーシーズンは45勝15敗で西地区初優勝。アリーナ開業も重なり、昇格に向けた機運が高まっていた。

「決勝に向けて準備」

　試合終了後の記者会見で、宮永雄太ヘッドコーチは「苦しい展開だったが、本拠地の声援のおかげで最後に流れが傾いた。まだ昇格後のことは考えず、決勝に向けて準備する」と気を引き締めた。山下泰弘主将は「外国籍の選手も若手もチームワークが良く、助けられた」と今季を振り返った。

　プレーオフ決勝の相手は同じ西地区のライバル、長崎ヴェルカ（長崎県）。会場はSAGAアリーナと決定し、初戦は20日午後3時から行われる。

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