【大分】別府舞台の短編映画を上映中 斉藤工さん監督
大分県別府市を舞台にした短編映画の3作目となる「ふちいし」が、同市の別府ブルーバード劇場で上映されている。俳優としても活躍する斉藤工さんが監督で、大分市出身の俳優、安部賢一さんが主演を務め、斉藤さんらは来場を呼びかけている。
3作目の「ふちいし」
別府短編映画制作プロジェクトと題し、地元有志が実行委員会をつくり、著名な監督や俳優らが映画を制作する企画。▽別府市で撮影▽30分程度の作品▽地元の温泉を入れる――などが条件となっている。
3作目の「ふちいし」は昨年5月に撮影された。あることがきっかけで、それまでのキャリアを棒にふることになったジャーナリストが故郷の別府に戻り、人とのふれあいを通して生きる希望を見いだしていく話。4月22日には上映会後、斉藤さんと安部さんが舞台あいさつに臨み、撮影にまつわる話を披露した。
報道陣の取材に対し、斉藤さんは、映画を見に行くことが、かつてより気楽なものではなくなっているといい、この作品が短編であることに触れ、「スクリーンの中の物語だけでなく、劇場の壁や椅子、チケットをちぎってもらうことなど、映画の前後の物語を味わってもらうきっかけになったらいい」と話した。