【宮崎】門川―日向国道拡幅が完成へ 53年経て事業完了
宮崎県門川町―日向市間の国道10号のうち12.8キロ区間を2車線から4車線にする拡幅事業が、事業開始から53年を経て6月24日に完成する。最後に残っていた同市財光寺地区の1.2キロが同日、4車線で利用できるようになる。交通渋滞の緩和などが期待され、国土交通省や県、両市町は事業の完了を祝って式典を開く。
同省延岡河川国道事務所によると、拡幅事業は1970年度に事業化された。総事業費は約314億円。対象となった門川町加草―日向市平岩間のうち門川地区の4.9キロは94年度、日向地区の4.9キロは97年度に4車線化された。残る財光寺地区(3キロ)でも工事は進み、残すは同地区の長江交差点―木原交差点間の1.2キロとなっていた。財光寺地区は事業区間の最も南側にあり、用地買収に時間を要したという。
同地区の1日当たりの交通量は約1万8700台。朝夕には慢性的に渋滞が起きていたが、拡幅に伴って幅員が31メートルとなって運転が快適になり、交通渋滞に伴う追突や右折時の事故の減少が期待される。また、幅5.5メートルの歩道が両側に整備され、子どもらの安全な通学にもつながるという。
24日に式典
式典は24日午前10時半から日向市中央公民館で開かれ、関係者がテープカットなどを行い、4車線化された道路は同11時半から利用できるようになる。