【長崎】夜景のまち・長崎市の取り組みに都市景観大賞

 景観に関する優れた取り組みを表彰する今年度の「都市景観大賞」で、長崎市の夜景を中心に据えたまちづくりが「景観まちづくり活動・教育部門」の大賞(国土交通大臣賞)に選ばれた。国内に類似事例が少なく、独創的であることが評価された。


稲佐山から望む長崎市街地の夜景(6月7日)

「景観まちづくり活動・教育部門」で

 都市景観大賞は、都市や緑地の整備に携わる団体などでつくる「都市景観の日」実行委員会が主催し、国交省が後援している。

 長崎市では、行政と民間事業者が連携して稲佐山から望む夜景のPRに取り組んでいるほか、長崎夜市、長崎ランタンフェスティバルといったイベントが夜の市街地を彩ってきた。

 また、長崎原爆の被害に思いをはせてキャンドルに火をともす「平和の灯(ともしび)」や平和祈念像のライトアップもあり、歴史・文化の共有、平和への祈りと連動する形で、夜景観光の振興が進められている。

 こうした活動について、実行委は「各地域の地形や歴史にふさわしい、個性的な夜景による魅力演出を図っている」と評価。観光誘客や経済効果にもつながっているとし、「取り組みは先駆的かつ独創的で、大賞にふさわしい」とした。

 市景観推進室は「受賞を励みに、引き続き長崎らしいまちづくりに力を入れたい。県内外の人たちが、夜景を眺めながら観光を楽しんでくれたらうれしい」としている。


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