【佐賀】伊万里ー福岡の高速バスに直行便 10月から試験
佐賀県伊万里市は10月から、同市と福岡市とを結ぶ高速バス「いまり号」を2往復直行便化する試験運行に乗り出す。通常ダイヤに直行バスを増便するための費用約585万円を盛り込んだ今年度一般会計補正予算案を、6月12日開会予定の市議会定例会に提案する。
いまり号は昭和自動車(佐賀県唐津市)が平日片道13便、土日祝日には同14便運行。伊万里市発は唐津市内を経て福岡市に向かう。唐津市内では伊万里市からの乗客の降車もでき、乗車する客を拾う停留所も2か所ある。
直行便は昭和自動車と連携し、10月から2024年2月までの土日祝日に1日2往復、同社伊万里営業所―福岡空港国内線ターミナル間を走らせる計画だ。東町(伊万里市)―天神日銀前(福岡市)の両バス停間を西九州道経由で走る。
片道30分短縮見込み
市まちづくり課によると、西九州道伊万里東府招インターチェンジ開通前の16年9月、昭和自動車に直行バス運行を要望した経緯があり、「潜在的な市民のニーズはあった」とする。市シティプロモーション推進課の試算では通常便より片道約30分、所要時間が短縮する見通しで、「福岡空港から直行バスでお越しになる人たちの観光需要の喚起も期待できる」としている。