【宮崎】「延岡の社長」プロデュース 市が起業家ら支援

 宮崎県延岡市は「『延岡の社長』プロデュース事業」と題し、若手起業家らの積極的な支援に乗り出す。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、経済活性化への期待が高まるなか、市は「まちに眠っている人材を掘り起こし、起業につなげたい。地域経済がコロナ禍で受けたダメージから立ち直るきっかけにもなれば」としている。

 今年度一般会計補正予算案に事業費173万円を盛り込み、6月16日に開会する市議会定例会に提案する。

 市工業振興課によると、市の委託先が起業家に有形無形のサポートを行う。起業家に年齢制限はなく、今の事業を拡大したい人、得意分野を生かしたい人、具体的なアイデアはないが起業意欲のある人――など幅広く対象とする。

 7月頃から約1か月かけて委託先を募集する。起業支援を手がける民間企業や金融機関、大学、社長などが想定され、審査会を経て秋に選定する。その後、コンテストでサポートの対象となる起業家を選び、早ければ年内に支援をスタートさせる。

 同課は「今は都会でなくても起業はできる。特に若い人たちの起業を進め、延岡への定着にもつなげたい」と話している。


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