【山口】大水車「休憩処」7年半ぶり利用再開 岩国市

 山口県岩国市美川町根笠にある直径12メートルの大水車「でかまるくん」そばの「休憩処」が再整備され、約7年半ぶりに利用できるようになった。6月24日、お披露目会があり、近隣住民がひとときを楽しんだ。

「でかまるくん」のそば


再整備された休憩処でギニアの伝統音楽を鑑賞する住民たち

 休憩処は約100平方メートルで、急斜面を流れる川の上にある。大水車建造翌年の1991年にオープンし、水車でひいたそば粉を使った手打ちそばが名物だった。しかし、老朽化を理由に2015年9月末で使用中止に。周辺は荒廃し、21年10月に着任した地域おこし協力隊員の寺本俊彦さんが、ほぼ1人でやぶを切り払うなどしてきた。

 今回、市が約180万円をかけて再整備を実施。天井を張り替え、床を補修したうえ、照明も新調した。

お披露目会にぎわう

 お披露目会には、住民約40人が参加。ギニア出身で同市美和町在住の民族楽器奏者ダビッド・シラさんと妻の陽子さんによるジェンベ(太鼓)とバラフォン(木琴)の演奏が披露され、参加者たちは弁当を食べながら談笑した。

 約20年ぶりに訪れたという来場客(68)は「照明や椅子などがすてき。これからも時々来たい」と話した。

 寺本さんは「やっと再開できた。将来的には、水車でひいたそば粉でそばを打ち、再び提供したい」と展望を語った。


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