【鹿児島】側溝にはまったウミガメ 奄美市職員らが救助
鹿児島県奄美市の市下水処理場で7月13日早朝、アオウミガメが側溝にはまって動けなくなっているのを散歩中の住民が見つけた。市職員らが救助し、発見から約5時間後に海に戻された。
市によると、ウミガメは砂浜に隣接する防波堤内側の道路を歩いていた。散歩中の住民に遭遇し、逃げようとしたところ、幅60センチ、深さ65センチの側溝に落ちた。産卵のために上陸したが、迷い込んだとみられる。
甲羅の長さは約95センチ。建設用重機でトラックに載せ、近くの長浜漁港からスロープを使って海に戻された。
奄美海洋生物研究会の興克樹会長によると、奄美では数年に1回程度、ウミガメが迷い込むことがあるという。興会長は「数日後にどこかの砂浜で産卵してくれるだろう」と話している。