【山口】「DLやまぐち号」の夏季運行がスタート!

 JR山口線の新山口駅(山口市)―津和野駅(島根県津和野町)間を、ディーゼル機関車(DL)が牽引(けんいん)する観光列車「DLやまぐち号」の夏季運行が7月15日、始まった。山口線の全線開通100周年を記念し、新山口駅のホームで出発式があり、約60キロ離れた津和野駅に向けて旅立つ列車を約100人が見送った。

山口線全線開通100周年


JR新山口駅で出発前の「DLやまぐち号」を写真に収める鉄道ファンら

 山口線は1913年に小郡(現・新山口)駅―山口駅間が開業し、22年に津和野駅まで延伸した。翌年の23年4月1日に島根県益田市の石見益田(現・益田)駅までつながり、今年で全線開通100周年の節目を迎えた。

 出発式に登場したDLは100周年記念の限定ヘッドマークを装着。山口、島根両県のPRキャラクターをあしらったデザインで、防府市の小学5年男子児童(10)は「今日だけのDLを見られてうれしい」と目を輝かせていた。

 JR西日本によると、本来の蒸気機関車(SL)は故障中で、今も復帰のめどは立っていない。引き続きDLが代役として7、8月の週末を中心に客車を引っ張る。8月19、20日はDL2両で牽引する「重連運転」も行われる。


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