【熊本】隈研吾さん設計「青井の杜国宝記念館」が完成

　建築家の隈研吾さんが設計し、熊本県人吉市の国宝・青井阿蘇神社で建設していた「青井の杜国宝記念館」の竣工(しゅんこう)式が行われ、関係者約40人が完成を祝った。刀剣や神輿(みこし)を並べる展示室、社務所などの整備を進め、11月上旬に全面開館する予定。

青井阿蘇神社に完成した国宝記念館

　木造2階建てで、延べ床面積は約920平方メートル。神社の国宝指定10周年を記念した事業の一環で、九州豪雨で一時計画が中断したが、地元を中心に寄付や木材の提供を受け、昨年2月に着工した。

　9月1日にあった式で、福川義文宮司(59)は「令和の時代に相応しい郷土の復興のシンボルとして育てていきたい」と述べた。隈さんは「国宝の茅葺(かやぶ)き屋根を現代風に解釈して設計した。国宝の脇にあって恥ずかしくない建物ができたと思う」と語った。

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