【鹿児島】「いさぶろう・しんぺい」ラストラン前の見学会 

 JR肥薩線の人吉―吉松間で運行していた観光列車「いさぶろう・しんぺい」の車両見学会が9月18日、鹿児島市の鹿児島車両センターで開かれた。10月のラストランの後、新しい観光列車に生まれ変わる予定で、鉄道ファンが最後の姿を熱心に写真に収めた。

人吉―吉松間の観光列車


10月にラストランを迎える「いさぶろう・しんぺい」

 えんじ色の車体やレトロで重厚感のある内装が特徴。列車の名称は、肥薩線の工事が行われた当時の逓信大臣だった山縣伊三郎と、鉄道院総裁だった後藤新平から取ったという。


車両の内装を撮影する鉄道ファンたち

 肥薩線は2020年7月の九州豪雨で被災して以降、一部区間が不通となっている。現在、いさぶろう・しんぺいはツアー客などの専用車両として不定期で運行されているが、10月4日に福岡県内でラストランを行い、来春、久大線を走る観光列車に生まれ変わる。

 見学会は2部制で、参加した鹿児島市の会社員男性(20)は「さみしいが、新しくなっても多くの人に愛されてほしい」と話していた。


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