【佐賀】名護屋城跡×「信長の野望」 武将看板を設置へ
佐賀県、1月にお披露目
朝鮮出兵の拠点として築かれ、全国の諸大名が集まった佐賀県唐津市の名護屋城跡一帯の誘客に力を入れようと、県は、人気ゲーム「信長の野望」シリーズとコラボし、戦国武将をデザインしたエピソードサイン(看板)を設置する。来年1月下旬にお披露目する予定で、同時期に城跡周辺の交差点について武将名を取り入れた名称への変更も計画している。
同シリーズは、ゲーム大手「コーエーテクモゲームス」(横浜市)の歴史シミュレーションゲーム。累計出荷本数は、1000万本を超える人気を誇っている。
有名大名が集った歴史
県によると、エピソードサインは高さ2.5メートル、幅2.1メートル。豊臣秀吉や徳川家康、伊達政宗、真田昌幸・幸村、黒田長政・官兵衛らが名護屋城に集まった際のエピソードや発掘調査で判明した陣跡の豆知識を、同シリーズのグラフィックデザインとともに掲載する。各武将が陣を置いた13か所に設ける。
このほか、高さ7メートルの武将がデザインされた大型歓迎塔や、各陣跡のマップを載せた総合案内板の設置も準備している。
交差点名を「徳川家康別陣跡入口」に
一方、武将名に変更する交差点は、城跡周辺にある国道204号などの6か所を予定。すでに変更された「伊達政宗陣跡」に加え、今回は「ひばりケ丘」を「徳川家康別陣跡入口」、「波戸岬少年自然の家入口」を「真田昌幸陣跡」、「名護屋城跡」を「前田利家陣跡」などにするという。
山口知事は、名護屋城跡一帯について「当時は文化の交流拠点で、『信長の野望』に出てくるような武将がほぼ全員そろったエリア」と説明。その上で「ここに色んな武将が集まってきたんだということを、お客さんに楽しんでいただけるようなエリアに変えていきたい」と意気込んでいる。