【大分】磯崎新さんと大分のまちづくり 企画展で紹介

 大分市出身の世界的建築家で、2022年12月に91歳で死去した磯崎新さんの活動を通じ、大分のまちづくりを紹介する企画展「おおいたの推しの建築展~磯崎新と大分のまちづくり~」が、同市の市美術館で開かれている。五つのテーマに分けて構成され、県内の建築士の活動を紹介する展示なども並ぶ。11月19日まで。


「県都コア構想」の模型

 市と県建築士会、市教育委員会が主催。テーマの一つである「磯崎新と大分市」の展示では、01年に磯崎さんが発表したJR大分駅周辺の「県都コア構想」の模型のほか、1960年代からの同市中心部の変遷をたどった写真などを公開している。

 そのほか、「オシケン(推しの建築)」と題した展示では、県内で活動する建築士たちが推す県内の公共施設や神社といった建築物を紹介。それぞれの「推しポイント」もパネルで解説している。


磯崎さんが整備に関わった大分市の「お部屋ラボ 祝祭の広場」で開かれたイベントのチラシ

 参加型の展示となっており、来場者も気に入った写真やパネル、模型などのそばにシールを貼ることができる。市美術館の岡村暢哉さんは「磯崎さんが大分のまちづくりに関わった様子を知ってもらうと同時に、魅力的な建築物を再発見する機会にしてほしい」と話している。

 入場無料。午前10時~午後6時。13日は休館。問い合わせは市美術館(097-554-5800)へ。


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