【鹿児島】ザトウクジラが奄美近海に 繁殖期を控え南下

 繁殖期を控えて南下してきたザトウクジラが鹿児島県・奄美大島近海で回遊している。奄美市名瀬小湊の7キロ沖合では1月8日、体長10メートルを超える1頭の成体を確認。尾びれを水面にたたきつけたり、潮を噴き上げたりする姿が見られた。


尾びれを上げて潜水する ザトウクジラ

 ザトウクジラは秋から冬にかけてカムチャツカ半島などを南下。奄美や沖縄近海で出産・子育てを行う。奄美クジラ・イルカ協会(奄美市)によると、奄美近海では2023年11月24日の1頭目以降、計52頭が確認されているという。

 同会の興克樹会長は「昨シーズンに生まれた子供が5、6頭いた。順調に育って帰ってきたことがうれしい」と話していた。南下のピークは2~3月。奄美大島ではこの間、ホエールウォッチングツアーが行われる。


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