【熊本】豪雨被災 JR肥薩線の球泉洞駅名標が所在不明

 九州豪雨で被災し、一部区間で運休が続くJR肥薩線の球泉洞駅(熊本県球磨村)の駅名標が所在不明となっていることがわかった。駅舎は2月に倒壊の恐れがあるとして解体されたが、取り壊す前からなくなっていたという。


球泉洞駅の駅名標(2020年8月撮影、平野さん提供)


 駅名標は自駅や両隣の駅名を記した案内標識で、JR九州によると、駅のホームに設置されていた。横約120センチ、縦約90センチの金属製で、豪雨での流失を免れ、被災した駅で保管していた。駅舎にはロープを張り、立ち入れないようにしていたという。防犯カメラはなかった。

 JR九州の社員が2023年9月下旬、現地で最後に確認した。同社は「個別の事案にはコメントできない」としているが、盗難の可能性も含めて不明と回答した。

 豪雨では駅前にあった商店の店主で、名誉駅長を務めた川口豊美さん(当時73歳)らが犠牲となった。川口さんの長女、平野みきさん(52)は「豪雨で残った数少ない大事なもの。早く見つかってほしい」と話した。


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