【熊本】安藤忠雄さん寄贈の図書館「こども本の森」開館

 世界的な建築家・安藤忠雄さんが設計、寄贈したこども図書館「こども本の森 熊本」が4月8日、熊本市中央区の県立図書館横に開館する。7日にセレモニーが開かれ、安藤さんや名誉館長の宮崎美子さんらがテープカットで祝った。


壁一面に本が並ぶ館内

「本を好きになって世界の力に」

 鉄筋コンクリート一部木造の2階建てで、延べ床面積460平方メートル。吹き抜けで、絵本やマンガなど約1万冊が壁一面に並ぶ。一部は県民から寄付を受けた。天井には県産ヒノキが用いられ、日の光を取り込む温かみのある内装となった。

 熊本地震からの復興と、未来を担う子どもたちの成長を願う安藤さんが、蒲島郁夫知事に寄贈を申し出た。

 セレモニーには蒲島知事ら約50人が参加。安藤さんは「ここで本を読んだ子どもたちが本を好きになり、世界の力になるような子になってほしい」と願った。


テープカットする安藤さん(左から5人目)ら

 宮崎さんは「子どもたちの夢の館になると思うが、大人も元気をもらえる場所になるよう、一緒に作り上げていきたい」と語った。

 開館時間は午前9時半~午後5時(8日は午後1時半から)。火曜休館。多くの人に楽しんでもらうため1日4回の時間枠(90~100分)を設けて入れ替える。各回定員50人(予約枠30人、予約なし枠20人)。予約は「こども本の森 熊本」のホームページから。


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