【佐賀】伊万里で「風鈴まつり」開幕 バルーン形も登場

 江戸時代に佐賀藩が将軍家や朝廷などに献上した高級磁器「鍋島」を製造した歴史を持つ佐賀県伊万里市大川内山地区で、恒例の「風鈴まつり」が6月15日に始まった。8月末までに約3万人の来場を見込んでいる。


新作の「バルーン風鈴」をPRする大串さん(中央)ら

1個2000~4000円が中心

 伊万里鍋島焼協同組合に加盟する29窯元でつくる実行委員会(川副隆彦委員長)が開催し、21回目。窯元がそれぞれに手がけた磁器の風鈴が店の軒先を飾り、澄んだ音を響かせる。伊万里鍋島焼会館前には大小、形状もさまざまな約200個が飾られるディスプレーも登場する。風鈴の中心価格帯は1個2000~4000円という。

 今年は新商品「バルーン風鈴」を発売。県内で今秋行われる「国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」(国スポ・全障スポ)や、秋の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を盛り上げるために開発された。かごの部分が音を奏でる仕組みで、限定100個を5500円(税込み)で販売する。

 バルーン風鈴を考案し、製作を手がけた同組合の大串秀則副理事長は「焼成時にバルーン部分のゆがみを抑え、球体を維持するのに苦労した。手作りの良さを感じ取ってほしい」と話していた。

 風鈴まつりの問い合わせは同組合(0955-23-7293)へ。


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