【熊本】阿蘇の鉱物「リモナイト」を味わう海苔が完成!

 熊本市のラジオパーソナリティー、村岡章子さん(54)が、熊本県の阿蘇で産出される鉱物「リモナイト」を振りかけて食べる味付け海苔(のり)を開発した。ラジオ番組の取材で存在を知り、4年がかりで完成させた。鉄分やミネラル分を含んでおり、「多くの人に手軽に手にとってほしい」と呼びかけている。

噴火が生んだ鉄分、ミネラル


リモナイトが付いた状態の味付け海苔(村岡さん提供)


 リモナイトは「褐鉄鉱」とも呼ばれ、日本で良質なものが採掘できるのは阿蘇だけとされる。火口湖に流れ込んだマグマや植物などが分解され、様々な成分が浸透した地層から採れる。においを吸着することから、畜産飼料や水質浄化用などに使われている。

 村岡さんは、FM熊本で阿蘇を紹介する番組を長く担当し、その特徴や歴史を知った。サプリメントとしても販売されており、人の口にも入れることができると分かり、企業の協力を得て、食材の開発に挑戦した。


「海苔のりリモナイト」を手にする村岡さん(同)


 当初考えていたふりかけは、容器の下にリモナイトの粉が沈んでしまい、唯一くっついていた海苔だけの商品に切り替えた。最初から混ぜずに容器の蓋にセロハンで粉を封入し、剥がして振ることでまんべんなく付けることができた。

 村岡さんは「阿蘇の噴火で生まれた天然物が、人の役に立つものとなっていることに感動した」と思いを語る。

 商品名は「海苔のりリモナイト」。10切40枚(板海苔4枚分)が入っており、税込み740円。阿蘇地域の道の駅などで販売している。


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