【長崎】止まらんば! 道路上の「ダイヤマーク」をPR
長崎県警は、信号機のない横断歩道や自転車横断帯の手前に描かれた道路表示「ダイヤマーク」の周知活動を進めている。ドライバーに注意を促す役割があるが、認知が進んでいないため、あの手この手で広報し、事故防止につなげたい考えだ。
ダイヤマークの表示に続き、「このマークなに?」「この先横断歩道 止まらんば!」の文字――。県警は、道路の上に渡された道路情報板(電光掲示板)にこんなメッセージを流している。
ダイヤマークを見かけた場合、歩行者の有無を確認し、減速・停止できるように準備が必要だ。ただ、県警交通企画課によると、免許更新の際にアンケートを実施したところ、意味を知っている人は半数程度だった。このため、運転手の目に付きやすい掲示板で広報を始めた。
運転免許試験場でも
このほかにもユニークな方法で周知を図る。運転免許試験場(長崎県大村市)は、ロビーの床に横断歩道とダイヤマークを描いている。さらに、「♢(ダイヤ)の先に 守りたい♡命(ハート)あり ♤(スピード)落として」という語呂合わせのポスターを場内に掲示したり、啓発用のウェットティッシュを来場者に配ったりしている。
県警によると、2024年1月から5月末までに、信号機のない横断歩道で発生した事故は24件(前年同期比2件増)。死者数は1人(同比1人減)、負傷者数は23人(同比3人増)となっている。運転免許管理課の宮園清次席調査官は、「マークを知ってもらうことで、少しでも事故の減少につなげたい」と話している。