【大分】宇佐が舞台のアニメを一緒に作ろう!声優を公募
大分県宇佐市の神社を舞台にした食がテーマのアニメ番組が、2025年10月からBS11などで放送されることが決まり、有名声優と一緒にアニメに出演する声優を公募している。制作陣は「誰にでもチャンスがある。フレッシュな皆さんと一緒に、日本の食を見つめ直すような作品にしたい」と、応募を呼びかけている。
食がテーマ 2025年放送
アニメのタイトルは「こめかみっ!ガールズ」。「一粒の米には7人の神様が宿る」との伝承をもとに、お米の神様の子の7姉妹が宇佐の神社を拠点に生き別れになった母親「米女王」を探して、九州各地の八幡神社に瞬間移動し、食について学んだり料理バトルをしたりしながら成長する物語。一般社団法人「まんがコンテンツ振興機構」などが制作し、インターネットで漫画が連載されている。
声優陣は、主人公のひかり役はアニメ「ラブライブ!」で主役を務めた新田恵海さん、敵役のおこげ役を「ポケットモンスター」の主人公・サトシ役で知られる松本梨香さん、同じくカマノスケ役を「キングダム」に出演した野島裕史さんという豪華な顔ぶれだ。
「作品を一緒に盛り上げて」
8月下旬に宇佐市役所で記者会見が開かれ、プロデューサーで同機構代表理事の金氏誠さん(66)が「日本の食が乱れている。和食は世界中から注目されており、子どもたちに食をきちんと教えたい」と狙いを語り、アニメ「キャプテン翼」なども手がけた脚本家園田英樹さん(66)は「食育と神様がつながるという、今までの漫画にない内容だ」とPRした。
園田さんによると、一般公募のオーディションは声優業界で珍しいという。オーディションは東京と宇佐で行い、10歳以上なら誰でも応募できる。主人公を除く6姉妹や父親、宇佐の地元キャラクターとして登場する「ふたば」といった役を募集する。東京会場の応募締め切りは9月16日、宇佐会場は27日。1次審査は書類や音声データで、2次審査は東京が27日、宇佐会場が10月27日。宇佐会場の審査は公開とし、地元関係者も審査員に加わる予定。
新田さんは「自分の可能性を信じて、一緒にこの作品を盛り上げたい人に来てほしい」と呼びかけた。
宇佐の風景も
宇佐市内の風景も作中に登場するといい、鈴木鏡規謙(みきのり)監督(42)は「心強いスタッフと制作を始めており、手応えを感じている。いい作品を作りたい」と、意気込みを語った。
是永修治・宇佐市長は「地域振興につながるアニメツーリズムも考えられる。アニメと連動した企画も行い、大いに盛り上げたい」と期待を込めた。