【山口】島の魅力を発信へ!「笠戸のあじ」出荷はじまる

 公益財団法人下松市水産振興基金協会(山口県)が開発したご当地アジ「笠戸のあじ」の出荷が始まり、関係者に披露された。今後、高級魚として商品価値の向上を目指す。

 同協会は2021年度、定置網漁などで捕れるマアジの養殖を笠戸島の市栽培漁業センターで開始。沿岸のいけすに体長10センチ前後(10~50グラム)の稚魚を放ち、島で収穫されたレモンと市内の酒造会社「金分銅酒造」の酒かすを混ぜた餌を与え、27センチ(300グラム)になるまで育てた。餌には切り身の変色を遅らせたり、臭みを抑えたりするなどの効果がみられたという。


完成披露会でお目見えした「笠戸のあじ」

 島内にある販売先の国民宿舎「大城」で9月26日に完成披露会が開かれ、刺し身やシソ巻きフライ、骨せんべいといった料理を紹介した。

 島でレモン栽培に励む住民グループ代表の守田秀昭さん(77)は「栽培を続けるみんなの後押しになり、島の魅力発信につながる」と喜んでいた。


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