【大分】佐伯・大入島で6人乗り自動運転バスの実証実験

 大分県佐伯市は、自動運転バスの実証実験を大入島で始めた。狭い道での自動運転技術の検証や課題を把握するとともに、住民に自動運転への理解を深めてもらおうと、国土交通省九州地方整備局と連携して行う。2月5日まで。

 対象は、大入島線コミュニティーバスの一部区間(約1.2キロ)で、ヤマハ発動機の電動カート「AR―07」(乗客定員6人)を使う。運転手が常に同乗し、必要に応じて手動で運転介助を行う「レベル2」を採用。平均時速は約12キロで、片道7分かけて走行する。


実際の運行区間で自動運転バスの乗車体験をする関係者

 1月8日に運行開始式があり、田中利明市長ら約40人が出席。大入島区長会長の増永孝光さん(74)らが乗り心地を確かめた。

 実証実験では、道幅が狭くなった場所に設けられたセンサーで対向車を検知して停止したり、カーブに設置されたLED表示板に、対向車への注意喚起を表示させたりする。

 運転手不足などの課題を解決するため自動運転バスの導入を目指している市は、2027年度に、今回実証試験を行っている区間での完全な自動運転の実現を目指す。

 期間中、毎日3往復運行する予定。運賃は無料で、土日祝は予約が必要。運行ダイヤなどは市ホームページに掲載している。


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