【長崎】銀行空き店舗に子育て支援施設 島原市が開設へ

 長崎県島原市は、同市堀町の十八親和銀行旧島原支店の建物に、市こども家庭センター(仮称)を設置する。2026年度の開設を目指しており、4月11日、同銀行と建物貸与に関して合意した。

 貸与される建物は、鉄筋コンクリート造2階建て。20年10月の十八銀行と親和銀行の合併による両銀行の支店統合により、21年9月から使われていなかった。


島原市に貸与される十八親和銀行旧島原支店

 こども家庭センターは、既存の子ども家庭総合支援拠点と子育て世代包括支援センターを一体化し、成長確認から悩み相談まで1か所で受け付けられる場にする予定。25年度中に設計業務を委託し、26年度に改修工事を行う。

 市役所で合意式を行った古川隆三郎市長は「若い親の孤立を防ぎ、子育ての楽しさ、大切さを実感できる施設に育てたい」と述べ、山川信彦頭取は「合併に伴う空き店舗の活用は、合併を後押ししてくれた地域に役立つものに、と考えてきた。島原市からの申し出はまたとないもので、子育ての喜びを発信できる施設にしていただきたい」と語った。


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