【佐賀】有田陶器市が4月29日に開幕 食べ歩きも楽しく

 第121回有田陶器市が4月29日に始まる。5月5日までの期間中、例年並みの約100万人の人出を予想している。「歩行者天国での食べ歩きを楽しみながら、気に入った焼き物を探す」という来場者のスタイルの変化に合わせて、主催する有田商工会議所はゴミ集積所を新たに2か所設けたり、トイレを増設したりする。


有田陶器市をPRする有田商工会議所の職員

400店舗の出店を見込む

 同商議所によると、出店者数は昨年より約30店増の約400店舗を見込んでいる。観光名所「トンバイ塀」のある通りに設けられるカフェスペース「cafe de ARITA」や、2024年からJR有田駅前で始めた「キッチンカーマルシェ」で軽い飲食を楽しめる。

 これまでの陶器市では「蔵ざらえの掘り出し物を手頃な価格で買い集める」という来場者が多かったが、近年は大型連休中のレジャーとして訪れる人が目立っているという。それに伴い、ゴミの増加が顕著となる一方、管理の手間からゴミ箱を設置できない事情があり、主催者側の頭を悩ませていたという。

 このため、佐賀銀行有田支店に設ける大型休憩所と有田観光協会有田館の2か所にゴミ集積所を用意。来場者はそこでスタッフにゴミを渡すことができるようにする。

 また、今年からインスタグラムの公式ハッシュタグ「#有田陶器市2025」を設定。出店者にもこの公式ハッシュタグでPRしてもらい、集められた情報を分析して来場者のニーズをつかみ、集客増や運営改善に生かす。

 駐車場は公営、私設合わせて約8200台分を用意する。無料のシャトルバスも頻繁に運行。問い合わせは同商議所(0955-42-4111)へ。


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