【山口】周遊バス「ふくの旅、山口号」 4月26日から運行

 山口県下関市の角島大橋や同県長門市の元乃隅神社など人気スポットを巡る広域観光周遊バス「ふくの旅、山口号」について、県は4月26日から今年度の運行を始めると発表した。2026年3月29日までの土・日曜日や祝日を中心に計131日の実施を予定している。4月21日から予約の受け付けを始めた。

 課題となっている2次交通の充実・強化を図るため、県は24年度、三つのコースを巡る周遊バスの実証運行を行い、延べ約5000人が利用した。25年度は最も人気だった角島や元乃隅神社のコースに絞り、県からプロモーション経費(約900万円)の支援を受けてJTB山口支店が運行する。将来的には旅行業者による独自の運行を目指している。


広域観光周遊バス「ふくの旅、山口号」のチラシ(山口県提供)


 周遊バスは山口市の湯田温泉(午前9時発)とJR新山口駅(同9時40分発)を発着。通常期と、5月の大型連休やお盆など混雑が予想される繁忙期の2コースを用意している。

 通常期コースは、白い砂浜とコバルトブルーの海が広がる角島大橋を渡り、瓦そばのランチを食べて公園を自由に散策する。赤い鳥居が連なる景色が有名な元乃隅神社を見学した後、長門市の道の駅センザキッチンでお土産を購入できる。

 繁忙期コースは角島には渡らないが、角島大橋を一望できる「海士ヶ瀬(あまがせ)公園」を散策する。昼食は道の駅北浦街道ほうほくで各自取り、センザキッチンは寄らない。ともに長門市駅や長門湯本温泉でも途中下車できる。

 料金は中学生以上1人当たりで、通常期コースが7500~9800円(昼食代込み)、繁忙期コースは9800円。小学生までは半額。定員は1便当たり45人。7月25日~12月26日は金曜日も運行するが、年末年始は運休となる。

 県観光プロモーション推進室の担当者は「県外の方に山口での観光周遊の足として利用してもらいたい。これをきっかけに旅行業者による運行に結びついてほしい」と話している。

 ツアーの詳細は県観光連盟のサイトで確認できる。問い合わせや電話での申し込みはJTB山口支店(083-976-2307、平日のみ)へ。


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