【佐賀】太良町舞台の映画が完成 6月7日に無料の上映会
人口約7700人の佐賀県太良町を舞台に、町おこしをテーマにした映画「TARA・ROCK」が完成した。6月7日午後2時から、町自然休養村管理センター大ホールで無料上映会が開かれる。
監督で脚本も書いた佐賀市の映像クリエイター川浪秀之さん(53)によると、約3年前に県立太良高校を紹介する映像制作に携わったことがきっかけだった。小高い山にあるミカン畑から有明海を望んだ際、「この町の素晴らしい景観をいつか映画にしたい」と思ったという。
移住若者の悩み描く
映画は、町に移住し、農家や漁師、高校教師として働く30歳の男性3人が主役。移住前はロックバンドとして演奏活動をしていたが、中断して2年過ぎた今は活動を再開するか否かで悩む。この3人にタウン誌の記者をしているヒロインが絡み、物語を盛り上げていく。
川浪さんは10年前、公益財団法人・県芸術文化協会主催の県文学賞小説部門で1席に選ばれた。今も創作を続けており、映画では「豊かな自然が広がる太良町には、住んでいる人だけでなく移住して来た人も元気にする何かがあるような気がする。そうした魅力を町の人たちに感じ取ってほしい」と語る。
主役の一人で主に佐賀市でバンド活動をしている久佛恭平さん(33)は「監督にいつも通りでいいよ、と言われたので緊張せず演技ができた。上映が楽しみ」と笑顔を見せた。
上映会場には、午後1時から入場できる。問い合わせは、佐賀インディペンデント映画製作実行委員会(080-6993-8219)へ。