【山口】「文豪ストレイドッグス」とコラボ展 中也記念館

 人気漫画でアニメ化もされた「文豪ストレイドッグス」と中原中也記念館(山口市)のコラボ展示が同館で開かれている。山口市出身の詩人・中原中也(1907~1937年)が漫画の登場人物として使う特殊な能力や、その能力の基になった詩などが紹介され、愛好家らを楽しませている。6月30日まで。

イラストや関連の詩展示


漫画の中の中也や詩などが展示された会場

 文豪ストレイドッグスは太宰治(1909~1948年)や中島敦(1909~1942年)といった多くの文豪が登場し、代表作や著書の一節などにちなんだ「異能力」を使って戦うアクションバトル漫画。県関係の登場人物は中也に加え、防府市出身の種田山頭火(1882~1940年)や柳井市にゆかりのある国木田独歩(1871~1908年)がいる。

 中也の異能力は、触れた物の重力を操る「汚れつちまつた悲しみに」。会場には中也のイラストとキャラクターの解説、能力の基になった詩のパネルを展示している。他にも漫画に登場する言葉と関わりのある詩「羊の歌」の直筆原稿の写真や、国宝・瑠璃光寺五重塔を背景にした中也とのフォトスポットなどがある。

アニメイトで特典も

 企画展は2016、17年に続き今回で3回目。同館でもらえるカードにスタンプを押し、イオン防府店(防府市)にあるアニメイトイオン防府で同作品のグッズを1500円以上購入すると、オリジナルクリアファイルを入手できる。また、記念館では7月27日まで、作品の舞台となった横浜と中也の関わりを紹介する企画展「中也と横浜」も開催している。

 月曜日(祝日の場合は翌日)と毎月最終火曜日は休館。入館料は一般330円など。問い合わせは記念館(083-932-6430)へ。


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