【鹿児島】奄美の海底に「ミステリーサークル」が出現!?

アマミホシゾラフグが作った産卵床(6月7日、鹿児島・奄美大島沖で)=興克樹さん撮影


 鹿児島県・奄美大島南部の海底で、フグの一種・アマミホシゾラフグ(体長10~15センチ)の産卵床が確認された。円形の幾何学模様に見えることから、「海底のミステリーサークル」とも呼ばれる。

水深29メートル フグの産卵床


繁殖行動をするアマミホシゾラフグのオス(左)とメス(6月7日、鹿児島・奄美大島沖で)=興さん撮影

 奄美近海の生き物の生態を調査している奄美海洋生物研究会の興(おき)克樹会長らが6月6日、水深29メートルの海底で直径約2メートルの産卵床を発見。翌7日に引き寄せられたメスが円の中心部に産卵するのを確認した。オスがひれで海底の砂をかき回すなどして作り、オスは孵化(ふか)するまでの約1週間、卵を守り続けるという。

 興会長は「海底の砂地やうねりが少ないといった環境が整っていないと繁殖行動は目にできない。希少な行動を大事に見守ってほしい」と話す。


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