【大分】カボスで育てたブランド魚 佐伯の養殖業者がPR

 大分県特産のカボスの皮を混ぜた餌で育てた県産ブランド魚「かぼすヒラメ」と「かぼすフグ」の知名度を高めようと、養殖業者でつくる佐伯市蒲江の下入津(しもにゅうづ)陸上養殖組合は佐伯市役所を訪れ、冨高国子市長に魅力をPRした。


冨高市長(左から2人目)にカボスで育ったヒラメやフグをPRした下入津陸上養殖組合の3人


 県水産振興課によると、県の養殖ヒラメ生産量は全国1位で、2023年は国内生産量の約3割の467トン。このうち同市が約9割を占める。

ヒラメ 肝や身にほのかな香り


かぼすヒラメ(上)と刺し身(下)

 かぼすヒラメは、ほのかにカボスが香る肝や身の、さっぱりとした味わいが特徴という。3年ほど前には「かぼすフグ」の生産も始まった。現在、15事業者がかぼすヒラメやかぼすフグを養殖している。

 組合の3人が6月中旬、冨高市長に、市内の飲食店での流通が少ないことやコロナ禍以降、消費が伸び悩んでいるといった課題を報告。かぼすヒラメとかぼすフグの刺し身を試食した冨高市長は「とてもおいしい。佐伯でいつでも食べられるようにし、生産者の努力を多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 同組合の河内伸浩組合長(49)は、「手を取り合って養殖ヒラメの生産を若い世代につないでいきたい」と語った。


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