【佐賀】有田の今右衛門窯と井上萬二窯で新年の初窯出し
佐賀県有田町の陶芸家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の十四代今泉今右衛門さんと、同じく人間国宝で昨年7月に亡くなった井上萬二さんの窯で、それぞれ初窯出しが行われた。
今泉さん、出来上がりに安堵
今右衛門窯では1月6日午前8時から、今泉さんと従業員ら15人が安全を祈願する神事を行った後、窯口をふさいでいたレンガを取り除き、皿や花瓶など約250点を取り出した。
今泉さんの代名詞でもある雪結晶の文様を全面に施した蓋付き瓶(高さ約60センチ)は新作で、下部には降り積もった雪を表現した。釉薬(ゆうやく)の溶け具合や文様の色合いを確認した今泉さんは、「作品は、(作陶する)仕事をしている時と窯から出す時とでは印象が違う。毎回ヒヤヒヤするが、無事に出来上がってホッとしている」と話していた。
井上さん「祖父のように挑戦」
また、井上萬二窯では1月5日午前9時から、井上さんの孫で三代目の祐希さんと職人ら6人が壺(つぼ)やカップなど約300点を次々と取り出した。井上さんが生前に手がけた作品15点も焼き上がった。
井上さんの長男で二代目の康徳さんも6年前に亡くなっており、祐希さんは「悩みや不安が増えたが、前向きにやるしかない」と自らを鼓舞。その上で「祖父の努力を怠らず挑戦する姿勢を受け継ぎ、これからも挑戦を続けていく」と誓っていた。
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