【山口】レノファ愛でリハビリ 92歳女性、スタジアム観戦
サッカーJ3・レノファ山口を応援する山口市の92歳の女性が、同市の維新みらいふスタジアムで4月18日に行われた鹿児島ユナイテッドFCとのホーム戦を観戦した。現地での応援のためにリハビリに励むその姿は2025年12月、地元クラブを応援する高齢者のエピソードを集めた「人生100年時代の物語大賞」で最高賞を受賞。「ヨシコさん」の名前で女性が登場する作品の映像がこの日、ピッチ上で流され、会場は温かい拍手に包まれた。
高齢者の応援エピソード 最高賞
物語大賞は、Jリーグとサントリーウエルネス(東京)による取り組みで、高齢者が地元クラブを応援することで元気になることを目指す事業「Be supporters!(ビー・サポーターズ)」の一環。全国から36作品が参加し、1万1218票が寄せられた一般投票を経て、ヨシコさんのエピソード作品が最高賞となるゴールド賞に選出された。
山口市の「はるかぜデイサービスセンター」を利用するヨシコさんは、施設職員の木田紗矢佳さんに誘われて23年からレノファを応援。試合を見るたびに、思うように動かなくなった体に力がみなぎったという。昨季、レノファのDFとして活躍した松田佳大選手(現徳島ヴォルティス)をテレビで見て大ファンに。転倒でけがをしたこともあったが、リハビリで乗り越え、昨年5月のホーム戦を観戦した。
昨年10月には「一生懸命頑張っているところが大好きです。これからも応援しています」と松田選手につづった手紙がきっかけで、施設での対面が実現した。松田選手に「また来るね」と言われた一言を胸に現在もリハビリに励んでいる。
選手と対面 励みに
この日のハーフタイムでは、車椅子に乗ったヨシコさんが木田さんに押されてグラウンドに登場。レノファとの出会いから、松田選手と対面するまでのエピソードを伝える映像作品がスタジアム上部の大画面に流れた。思い出の写真を交えた作品で、心温まるストーリーに約3000人のサポーターらが見入った。
松田選手は「施設を訪問したときは温かく迎えてくれ、元気をもらった」と、ヨシコさんとの対面を振り返るコメントを寄せた。レノファの渡部博文社長は「ヨシコさんの応援する思いが、選手たちに伝わり、力になっている」と感謝した。
会場のサポーターから大きな拍手を送られたヨシコさんは「(グラウンドに入ることができて)良かった。楽しかった」と頬を緩めた。




