中間の仲間で「なかま焼」をつくろう!プロジェクトが進行中

中間市に100年続く伝統工芸を=CGJ提供

 福岡県中間市で、新しい焼き物「なかま焼」をつくろうという取り組みが始まった。土を資源としてきた歴史や風土を背景に、新たな文化と産業の創出を目指すといい、市民団体でつくるプロジェクト実行委員会は7月、公募で選ばれたデザインを基に陶磁器の試作を始める予定だ。

新たな文化、産業の創出を

 伝統工芸をはじめとした器のサブスクリプション(定額利用)やリユースなどに取り組む企業「Culture Generatipn Japan」(CGJ、東京、堀田卓哉代表取締役)が、製造から検査、出荷まで一貫して担う窯業拠点を4月、同市に新設したのがきっかけ。

 同社は、弥生時代の農耕文化を象徴する「遠賀川式土器」が同市でも出土し、明治から昭和にかけて瓦やれんがが盛んに生産されたことなどに着目。「常に土を資源として産業を興してきた」と捉え、市民とともに新たな焼き物を誕生させようと発案した。


中間市の木屋瀬田遺跡から出土した「遠賀川式土器」=中間市教育委員会提供


 拠点新設を前に、同社から相談を受けた市が賛同して協力し、まちづくり団体や市婦人会、中間商工会議所青年部、市老人クラブ連合会、地元の高校など11の市民団体で構成する「なかま焼プロジェクト実行委員会」が1月に発足。小学生からお年寄りまで参加し、月に1回ほど会議を開いて具体的な計画を話し合ってきた。

設備導入資金をCFで募る

 デザインの公募は、「100年後につながる器を、みんなでつくろう。」をテーマに4月1日から実施。量産化を見据え、飲食店での使用を前提とした実用性などを要件に掲げた。寄せられた作品からグランプリや特別賞を7月に選定し、これらを基に試作を始める。

 実行委員長を務める異業種交流会「なカッパ会」会長で菓子販売業の北原早苗さんは「単に新しい焼き物をつくるだけではなく、中間市の歴史や文化、人と人のつながりを未来へつなぐ取り組み。中間市の新たな魅力として全国へ発信したい」と話している。


地域の未来につながる取り組みに=CGJ提供


 CGJ社は、工房にロクロ成形のための大型設備を導入する資金を、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で6月末まで募っている。目標は500万円。問い合わせは同社(03-5614-0111)へ。


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