乳製品を使わないジェラート!九大生が大牟田の事業者と開発
乳製品不使用のジェラート開発に取り組む笹森さん(中央)。真瀬さん(左)と長さんが原材料提供や技術面で協力した
記事 INDEX
- 「おいしい」を共有したい
- 「食」への思いをカタチに
- 商品化へ試食販売を実施
九州大学共創学部4年の笹森光琉(ひかる)さんが、福岡県大牟田市のジェラート専門店、自然食品販売店と連携し、アレルギーなどに配慮した乳製品不使用のジェラート開発に取り組んでいます。「食の制限があってもなくても、同じものを食べる楽しさを共有したい」という思いを込め、福岡や故郷・長野県でのジェラート店開業という将来の目標に向かって奮闘しています。
「おいしい」を共有したい
ジェラート開発は笹森さんの卒業研究の一環です。同じく共創学部4年の山田真菜子さんが広報担当、手嶋野凛愛(りんね)さんがパッケージなどのデザイン担当として、笹森さんをサポートしています。
食への思いを抱くきっかけは、小中学生の頃にさかのぼります。食品アレルギーのある友人がいたことから、「みんなで同じものを食べて、一緒においしさを分かち合いたい」という気持ちが芽生え、胸の中で膨らんでいったそうです。
地域や社会の課題に実践的に取り組む九大共創学部に進み、食への思いをカタチにしようと、好物のジェラートを卒業研究のテーマに定めました。SNSなどで情報を収集するうち、大牟田市のジェラート店「カラヘ」(長真弓オーナー)、無添加食品などの販売店「レセリー自然食品」(真瀬利隆代表)とつながり、産学連携による開発が始まりました。
「食」への思いをカタチに
お菓子作りや料理が得意な笹森さんは、レセリーから原材料を調達し、カラヘの長さんにジェラート製造の指導を受けながら、自宅で試作を重ねました。
甘みを出すために数種類の砂糖のほか、ハチミツやメープルシロップを試したり、ココアパウダーや植物性油脂を使ったり、味のバランスや口溶けなどを確かめながら試行錯誤を重ね、豆乳味とチョコレート味の2種類の無添加・乳製品不使用のジェラートが完成。イタリア語の「dolce(ドルチェ)」(甘い、優しさ)と、英語の「natural」(自然)を組み合わせた「DolceNa(ドルチェナ)」と名付けました。
商品化へ試食販売を実施
ジェラートは、8月29、30日に大牟田市のゆめタウン大牟田、10月31日と11月1日には九大の学園祭で試食販売会を行います。大牟田での販売価格は、キッズカップが税込み350円、シングル580円、ダブル700円。購入者らから味や販売方法などについて意見を聞き、必要な改良を加えた上で、カラヘやレセリーでの店頭販売、オンラインでの販売につなげたい考えです。
長さんは「無添加商品に対するニーズの把握などにもつながり、店としてもありがたい」と感謝。笹森さんは「乳製品を食べられない人に限らず、みんなが『おいしい』と手にとってくれたらうれしいです」と話しています。







