筑豊御三家の隆盛を今に 福岡市南区に開園した「高宮南緑地・旧高宮貝島家住宅」
福岡市は、市登録文化財の近代和風建築「旧高宮貝島家住宅」(南区)と敷地を整備しました。「高宮南緑地・旧高宮貝島家住宅」として4月1日に開園し、市民に開放しています。
旧高宮貝島家住宅は、麻生、安川とともに「筑豊御三家」と称され、炭鉱王と呼ばれた貝島太助氏の弟、嘉蔵氏の邸宅。1915年に福岡県直方市に建設され、27年に現在の場所に移築されました。
福岡市は2012年までに約1万9000平方メートルの敷地を購入。主屋と茶室は05年までに貝島家から寄贈を受けました。
2017年に市の文化財に登録後、住宅の歴史的価値と景観を将来に残して交流の場にするため、整備と管理を担う民間事業者を公募し、20年から建物や庭の改修工事を進めてきました。
最大時には1172平方メートルもの規模を誇りましたが、現在も残るのは主屋(507平方メートル)と茶室(71平方メートル)です。木造平屋の主屋には25畳の大広間や数寄屋造りの客間などがあります。
敷地内には指定管理者が新設した迎賓館やホールもあり、会議や結婚式などでの利用のほか、市の賓客をもてなすことも想定しています。
(写真:大野博昭)
施設名 | 高宮南緑地・旧高宮貝島家住宅 |
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所在地 | 福岡市南区高宮5-16-1 |
開園・開館時間 | 9:00~17:00 ※月曜(休日の場合は翌日)と年末年始は休園 |
入園料 | 無料 ※レストランや茶房の利用者限定の区域がある ※茶室などは事前申請と施設使用料が必要 |
TEL | 092-525-3131 |
公式サイト | 高宮南緑地・旧高宮貝島家住宅 |