竹害から竹財へ 北九州市民で作り上げた「小倉城竹あかり」の挑戦
記事 INDEX
- 「竹害から竹財へ」をテーマに3日間
- 「夜景の街 北九州」をPR
- 竹灯籠は市民ボランティアが準備
1万個を超す竹灯籠で北九州の夜を照らすイベント「小倉城竹あかり」が11月2~4日、北九州市小倉北区の小倉城で開かれました。
タケノコの産地から竹30トンを調達
小倉城を観光に活用してにぎわいづくりにつなげようと、地元まちづくり団体「We Love 小倉協議会」などでつくる「小倉城竹あかり実行委員会」が初めて企画。タケノコ産地として知られる北九州市小倉南区・合馬地区の竹林整備も兼ね、「竹害から竹財へ」をテーマに約30トンの竹を有効活用しました。竹灯籠づくりは市民ボランティアが9月初旬から準備を進めました。30トンもの竹を運ぶため、地元企業も運搬作業に手を貸したそうです。
実行委員会によると、竹を斜めに切った小さな灯籠は1万2000個、竹の側面に穴を開けるなどした大きな灯籠は1000個を並べました。「持続可能な開発目標」(SDGs)の取り組みをPRする和紙の灯籠3000個も飾りました。
竹を循環型社会の象徴に
使い終わった竹灯籠は、土壌改良材や肥料、竹炭にして再利用します。実行委員会の辻利之委員長は「竹を通じて循環型の社会をつくっていきたい。来年は商店街などへもエリアを広げて灯籠を飾りたいですね」と自信を深めていました。