「イカ王国」に食べに来て! 宗像など5市町で11月にフェア

玄界灘で捕れたケンサキイカ(提供:福岡県)

記事 INDEX

  • ”実はイカどころ”をPR!
  • 丼、バーガー、多彩な味で
  • 「イカをイカさなイカん」

 玄界灘に面した福岡県宗像市などの「筑前玄海エリア」で、ご当地のイカグルメを一斉に販売するイベント「『イカ王国』筑前玄海イカフェア」が11月1日にスタートします。11月末までの1か月間、宗像、古賀、福津市と芦屋、岡垣町の計5市町で、23店が多彩なイカ料理を提供します。

”実はイカどころ”をPR!

 九州農政局の統計によると、福岡県の「いか類」の漁獲量は2020年で878トン。イカの活き造りで有名な唐津市・呼子のある佐賀県は427トンで、福岡はその2倍の漁獲量を誇っています。


 このうち、活き造りなどの需要が高いケンサキイカを含む「その他のいか類」では、福岡は777トンと佐賀(208トン)の3倍を超えます。

 こうした“イカどころ”であることを積極的にPRして観光客を呼び込もうと、福岡県観光連盟が中心となり、主な水揚げ地である宗像市などでのフェアを企画。地元の宿泊施設や飲食店の経営者らでつくる「玄海七浦の会」や地元自治体などと連携し、初めて取り組むことになりました。

丼、バーガー、多彩な味で

 フェアに参加する23店は旅館やレストラン、パン店など。それぞれ、趣向を凝らしたメニューを用意しています。

 『イカ定食』を提供する「和風レストランやひろ」(宗像市)は、注文後に店内のいけすからイカをすくい、調理します。


やひろの「イカ定食」(2900円)(料理の画像はすべて福岡県観光連盟提供)

 様々な味を同時に楽しめるメニューも。「御宿はなわらび」(宗像市)の『鐘崎イカ月見丼』は、ユッケ風、ごまタレ、しょうゆタレを用意。「海辺の料理旅館 はつしろ」(岡垣町)は『イカ丼6種盛り』を提供します。


はなわらびの「鐘崎イカ月見丼」(左、2750円)と、はつしろの「イカ丼6種盛り」(3000円)

 洋風メニューも多彩です。「Fullmoon cafe」(古賀市)は『石窯イカピザ』、「マル・マーレ」(福津市)は『イカのアクアパッツァ』をラインアップしました。


Fullmoon cafeの「石窯イカピザ」(左、1650円)、マル・マーレの「イカのアクアパッツァ」(2480円)

 「ブリオッシュパン専門店 Nico Beach」(福津市)の『イカバーガー』、「ottimo 焼き菓子カフェ」(芦屋町)の『イカれたバーガー』も新しい味わい方を提案します。


Nico Beachの「イカバーガー」(左、880円)、ottimoの「イカれたバーガー」(1500円)

 期間中、対象店舗を2店以上訪れると、5000円相当の地元産品が抽選で当たるデジタルスタンプラリーを実施します。このサイトで、フェア参加店舗の情報も確認できます。

「イカをイカさなイカん」

 フェア開催を前に、「玄海七浦の会」の小林正勝会長(62)らが10月21日、県庁を表敬訪問。服部誠太郎知事が『鐘崎イカ月見丼』など3品を試食しました。


試食に臨む服部知事

 試食しながら「おいしい」を繰り返した服部知事。「様々なソースを用意するなど工夫を凝らしている」「『イカを食べにイカなイカん』と思っていただけるメニューがそろっている」と感心しきりで、「地域へのリピーターを増やすためにも、食をPRする試みをどんどん繰り出すよう、取り組んでイカなければイカん」と力を込めました。


イカ料理に満足そうな服部知事と小林会長(左)ら

 小林会長は「人気食材であるイカを地域活性化の原動力に」と期待。「これからも地域で力を合わせて、商品力を上げていきたい」と意気込んでいました。


23店のメニューを紹介したイカフェアのチラシ(提供:福岡県観光連盟)


advertisement

この記事をシェアする