旬を食す「宗像あなごちゃん祭り」 お茶漬けのイベントも!

さまざまなアナゴ料理。(左上から時計回りに)天ぷら、丼、ご膳、湯引き(画像はいずれも宗像市提供)
福岡県宗像市で水揚げされる旬のアナゴを使った料理が味わえるフェア「宗像あなごちゃん祭り」が、7月1日~9月30日に開かれます。宗像、北九州、福津市などの約30店舗が参加し、趣向を凝らした料理を提供します。
水揚げ量は県内一
宗像市によると、同市はアナゴの水揚げ量が県内トップで、2024年度は約50トンでした。11年目を迎える今回のフェアは、宗像漁協や宗像観光協会などでつくる宗像市水産物販売促進委員会が主催。料理人の腕や技が光る至福のメニューを用意します。
玄界灘で育ったアナゴは、ほどよく脂がのり、引き締まった身が特長です。宗像漁協では、筒状のかごを海底に沈める「かご漁」でアナゴの体を傷つけないように捕ります。活魚水槽に移し、出荷直前に加工して新鮮な状態で提供しているそうです。
フェア期間中の提供料理は、天然アナゴを使った定番の天ぷらや丼、刺し身、煮物、握り、白焼きなど盛りだくさん。同委員会の担当者は「食べて巡って夏を満喫して」とPRしています。
アナゴを茶漬けで
また、宗像観光協会などは7月5日~8月31日、アナゴを主役にしたイベント「今だけ!ここだけ!あなご茶漬け」を企画しました。地元の新鮮でおいしい海産物を広めようと季節ごとに行っている「むなかた地魚茶漬け祭り」の一環。今回は、市内を中心に18店が参加し、それぞれが工夫を凝らした茶漬けを用意します。
あぶりやタレ漬け込み
「いけす料理 史」は、『炙(あぶ)りあなご茶漬け』(2000円)を1日10食限定で提供。まずは炙ったアナゴをそのまま、次にご飯にのせて茶漬けで味わいます。「宗像海人食堂 やっさん」の『活あなご茶漬け』(1800円、数量限定)は、秘伝のタレに3日間漬け込んだアナゴを肉厚に切った一品です。
スープ仕立ての洋風に
『ブイヤベース茶漬け』(2750円、前日までに要予約)が味わえるのは「イナシュヴェ」。アオサの風味が香るリゾットにアナゴのムニエルがぜいたくにのっています。「ムナカタ キュイジーヌ イシダ」の『穴子のフリット 黒米のスープ仕立て』はコース料理(4950円~)の一品。緑茶と合わせたコンソメスープのだしで茶漬けに仕上げます。
特製のタレやソースで
アナゴの刺し身に自家製のたれやソースをかけ、シメに茶漬けを出す店舗もあります。「美々庵」の『穴子茶漬けご膳』(3080円、夜は要予約)は、地元産のしょうゆを用いた人気のタレで食します。「和洋創作バイキングGAクラブ」の『木の芽香る穴子茶漬け』(バイキングとは別に単品で提供)は、木の芽とオリーブオイルのソースがかかり、さらっと楽しめる茶漬けです。
自宅で簡単に味わえる
アナゴ茶漬けを自宅で簡単に調理できる冷凍商品もあります。
「道の駅むなかた」はアナゴをタレに漬け込んだ『あなご炙り茶漬け』(880円~)、「鐘の岬活魚センター」は地元産のしょうゆにこだわった『手造りあなご茶漬け』(950円~)を販売しています。