今年もイカなきゃ「イカ王国」 宗像・福津市などでフェア開幕

イカフェアでは多彩なメニューを用意

記事 INDEX

  • 最多37店が逸品を提供
  • 黒いイカ料理はイカが
  • スタンプラリーも企画

 玄界灘・響灘でとれるイカを多彩に味わえる「『イカ王国』筑前玄海イカフェア」が9月14日、福岡県宗像市、古賀市、福津市、芦屋町、岡垣町の5市町で今年も始まります。旬に合わせて昨年より開催時期を早め、これまでで最多の37店が参加。11月10日まで、新登場のメニューなどイカのおいしさを伝える逸品を各店が提供します。

最多37店が逸品を提供

 「福岡県は『食の王国』と言えますが、中でも筑前玄海エリアは『イカ王国』。今年も意欲的な店が加わって大変うれしい。来訪客にも、よりバラエティー豊かに楽しんでいただける」


イカ料理を試食する服部知事

 9月上旬、フェアの関係者が福岡県庁を表敬訪問しました。新たに加わったメニューなどを試食した服部誠太郎知事は、3回目を迎えるフェアに大きな期待を示しました。

 実は、福岡県は”イカどころ”です。2022年の漁業・養殖業生産統計によると、県別で福岡の「いか類」の漁獲量は723トンと、九州では長崎(5030トン)に次ぎ、イカの活(い)き造りで知られる唐津市・呼子のある佐賀(451トン)を上回っています。


イカフェアをPRする関係者たち

 フェアは2022年、イカの産地としてグルメも広くPRしようと、福岡県観光連盟が中心になって初開催。初回は23店が11月の1か月間で2000食以上を提供・販売しました。筑前玄海地域観光推進協議会の主催となった23年は期間を10~11月の2か月間に延ばし、参加30店舗で約4200食を売り上げました。

 今回はさらに多い37店が多彩なメニューを展開。同協議会は5000食の提供・販売を目指しています。


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黒いイカ料理はイカが

 提供される料理は和洋中さまざま。37店のうち15店が活き造りを提供するほか、新開発のグルメも登場します。

イカ墨まん・メンチ


新たに登場する『イカ墨まん』(左)と『イカメンチ』(協議会提供)

 今年、新たに登場した料理・食材は7品。このうち、「漁師・割烹(かっぽう) 安徳丸」などが提供する『イカ墨まん』は、見た目のインパクトもある一品です。イカがたっぷり入ったあんを、イカ墨を練り込んだ真っ黒な皮で包んでいます。イカの切り身やすり身がぎっしり入り、素材のうま味が詰まった『イカメンチ』は「鮨(すし)屋台 岡垣総本店」(岡垣町)などで味わえます。


『イカ墨塩』は刺し身や天ぷらに合わせて


 また、「御宿(おんやど)はなわらび」(宗像市)では、真っ黒な『イカ墨塩』を完成させました。刺し身や天ぷらのアクセントとして薦めるとのことです。


味の変化を楽しんで


『海香亭名物イカとろろ丼』(左、2500円)と『三種のネバ玉丼』(セットで1800円)(協議会提供)

 食べ進めながら、味わいの変化を楽しめるメニューも。「マリンテラスあしや」(芦屋町)の『海香亭名物イカとろろ丼』は、”3度おいしい”をテーマに23年に開発された「筑前玄海イカ三昧丼」の一つで、最初はそのまま、次に明太しょうゆ、最後はイカ天とだしを加えて楽しみます。「結び屋 晴(はる)」(福津市)の『三種のネバ玉丼』は、3種のねばねば食材(山芋、オクラ、メカブ)と3種のタレで食します。

イタリアンや中華も


『ヤリイカペペタマパスタ』(左、1680円)と『ヤリイカの一夜干しX.O醤炒め』(3300円)(協議会提供)

 洋風や中華のメニューもそろいます。「THE PARK」(福津市)はヤリイカをたっぷりと使用した独自のペペロンチーノ『ヤリイカペペタマパスタ』をアピール。「中国料理 石本」(宗像市)はイカの歯ごたえを残しつつ季節野菜と炒めた『ヤリイカの一夜干しX.O醤炒め』を提供します。

スタンプラリーも企画

 期間中に各店を巡ると地元産品などが当たるスタンプラリーも開催します。

 ラリーの台紙は参加各店に用意されています。対象メニューを注文・購入するとスタンプがもらえ、二つ以上の異なる市町の店でスタンプを集めれば、1000~1万円相当の地元産品がもらえる抽選に参加できます。申し込みは、郵送または参加店などで11月30日まで受け付けます。

 フェアの詳細は、パンフレット公式サイトに掲載されています。



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