【熊本】アニメで広がれ!デコ活の輪 熊本市などが制作

 自治体や企業が連携し、市民によるごみの分別や食品ロス防止などを後押しする「デコ活」の拡大を図ろうと、熊本市は周辺自治体と協力し、啓発用のアニメの制作を進めている。2025年度は、次世代を担う子どもたちの自由なアイデアを啓発に生かすため、デコ活に関するコンテストも開催し、PRに力を入れている。

第1話「孫とデコ活」10万回超再生

 「デコ活」は、脱炭素を意味する英語「Decarbonization(デカーボナイゼーション)」と「エコ」を組み合わせた造語。環境省が2022年から始めた運動で、食べ残しをなくすことや、ごみを減らした上で資源として分別・再利用することなど内容は多岐にわたる。


熊本連携中枢都市圏の自治体が制作した啓発用アニメの一場面

 「お前は昔、環境を顧みず、好き勝手に生きてきた。ポイ捨て、無駄遣い、その他もろもろ……。その罪は重い。生まれ変わり、小学生として環境問題解決に取り組んでもらう」

 市が周辺自治体と構成する「熊本連携中枢都市圏」でアイデアを募り、制作したアニメの一場面。環境問題に興味のなかったおじいさんが、雷に打たれて小学生に生まれ変わり、孫と一緒にデコ活に取り組むストーリーとなっている。

 25年12月24日にユーチューブで公開された第1話は2月12日時点で約10万回再生された。現在は6話まで公開されており、各回とも1分半ほど。ごみの分別や食品ロス、公共交通の利用促進など様々な課題をテーマにしている。

動画コンテストも

 市は25年度、市内の学校を対象にデコ活に関する動画のコンテストも開催した。活動内容をまとめた3分以内の動画を募集し、昨秋、市内6校から計10作品が寄せられた。有用性や持続可能性、メッセージ性が審査され、市立中島小の全校児童の取り組みをまとめた「中島小 デコ活大作戦(中島小NEWS)」が最優秀賞に輝いた。


動画のコンテストで最優秀賞を受賞した中島小の作品

 受賞した動画では、テレビのアナウンサーやリポーターに扮(ふん)した児童たちが、夏にゴーヤを栽培してグリーンカーテンにした活動や、通常は廃棄される部分を使って料理した「エコクッキング」を紹介している。

 1月8日には、3学期の始業式に合わせて表彰式が開かれた。市の村上慎一環境局長が動画に出演した児童に表彰状を手渡し、「ニュース形式で編集、構成も分かりやすかった。地球に対する優しい行動が10年後、20年後に生きてくると思う」と激励した。

 デコ活に取り組んだ児童からは「受賞は思ってもいなかったのでうれしい」「達成感がある」などと喜びの声が上がった。

 藤本敏広校長は「日頃の取り組みが未来のための積み重ねになる。(自分たちに)できることがないかを改めて見つめ直す良い機会になった」と手応えを語った。


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