アビスパ福岡が今季の必勝祈願 監督・選手に思いを聞いた

必勝祈願に臨んだアビスパ福岡の監督・選手ら

 サッカーJ1・アビスパ福岡が1月14日、筥崎宮(福岡市東区)で恒例の必勝祈願を行いました。小雨が交じるあいにくの天気でしたが、監督、選手らは厳かな雰囲気の中で、今季の目標「リーグ戦8位以上・カップ戦ベスト4」の達成を祈願しました。


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リーグ戦8位以上・カップ戦ベスト4

 参加したのは、川森敬史社長と長谷部茂利監督、昨シーズンまで3年連続キャプテンを務めた前寛之選手、今シーズンから選手会長に就いた宮大樹選手、横浜FCから移籍して6年ぶりに福岡でプレーする亀川諒史選手、東京ヴェルディから移った東福岡高校出身の佐藤凌我選手らクラブ関係者約20人です。神事が終了した後は取材に応じ、それぞれの思いや決意を語りました。


必勝を祈願する関係者たち

長谷部茂利監督



 必ず勝てそうな、そんな気がします(笑)。まず選手たちが躍動するために、けがのないようにキャンプを通して準備できるように。リーグ戦、カップ戦での躍動をお願いしました。(チーム始動から約1週間がたち)手ごたえはありますが、たくさんのことをやっているわけではなく、まずはコンディションを整えて、ハードなトレーニングができるよう、いいキャンプができるように準備している段階です。新加入の選手たちも思った通り、楽しみな、いいプレーをしてくれています。


 通常よりオフの期間が長かったので、いくつかの想定をしていました。コンディションが上がっていない選手がいるかなと思ったら、ほとんどの選手がいい状態できている。自主トレをやっていたようで、予定より少し早めに強度を上げてやれています。現在、想定より少しいい状態です。目標達成のためにはこれまで通り、ぶれずに攻守ともアグレッシブに。質と強度が伴わないと目標は達成できないので、キャンプに向けていい状態をつくっていきたい。


前寛之選手



 ようやく始まるな――という思い。チーム目標の達成と、個人としては去年を振り返って納得のいくシーズンではなかったので、数字でもそうですし、数字に見えないところでも去年の自分を超せるようにと祈願した。

 新加入の選手に対しては、年齢的にも引っ張っていく立場だと思います。去年からの選手が多く残っていて新加入の選手は少ないですが、いち早くなじむことが大切ですし、人見知りな選手もいるので溶け込めるようサポートしたい。紺ちゃん(FC東京から移籍加入の紺野和也選手)は性格が優しいので、言いたいことも言えないようなシーンもあると思う。そういうところはコミュニケーションをとって、場面や状況を考えて接していきたい。

 キャンプに入ればトレーニングマッチもあるし、開幕がもうすぐなので楽しみです。けがしないようしっかり準備をしたいと思います。

亀川諒史選手



 帰って来たな、ここから始まるな――という気持ちです。チームとして目標達成できるよう祈願しました。キャンプではトレーニングマッチも入ってくるので、それに向けてしっかりコンディションを上げていかないといけないし、開幕にピークを持っていくために個人としてもチームとしても取り組みたい。

 アビスパは、チームとしてJ1でやってきた2年間、守備はいいという数字がデータで出ている。J1で3年目ということで、プラスアルファの何かを積み上げていかないといけないと思っています。個人的に、福岡に前回いた3年間で点を取れなかったのが心残りだったので、サイドバックとして守備はもちろん、得点でも貢献できたらなと思っています。

宮大樹選手



 シーズンがいよいよ始まるな、と気が引き締まった思い。僕はお参りする時あまり祈願はしないので、「ありがとうございます」と伝えました。


 (新選手会長を引き継いだことに関しては)特に気負っている感じはないですけど、意見などをまとめてチームがさらに良くなるようにしていきたいと思います。人間として成長できる部分も必ずあると思いますし、サッカーに生かせる部分もあると思っているので、ワクワクしている気持ちもあります。

 練習ではみんな徐々にコンディションを上げていっている段階。体もメンタルも非常に充実していますし、これからキャンプを通して戦術理解などもより高めていって、開幕戦に向かいたいです。

佐藤凌我選手



 チームを代表して来たので身が引き締まる思い。チームの目標を達成することと、個人的にはまずはけがをしないこと、フォワードとして得点という結果でチームを勝たせられるように、しっかりと1年間活躍できるよう祈願しました。


 筥崎宮には毎年ではないですが、大学(明治大学)に入ってからは帰省した年始などにお参りに来ていました。(移籍してきて)チームメートのみなさんが温かく迎え入れてくれて、うまく溶け込めているのかなと思います。キャンプでは開幕に向けてベストで臨めるようにしていきたい。

 J1初挑戦ですが、すべてにおいてレベルが上がるし、今まで通りでは通用しない。もっともっと成長して、レベルを上げないといけない。数字は大事なことだと思うので、2桁得点を目標に、一試合一試合を大切に積み重ねていけたらなと思います。





 アビスパ福岡は、1月22日に福岡市内でファン参加型の新年感謝の集いを開催し、1月24日から宮崎市でキャンプを行う予定です。


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