デジタル時代に注目される手作業の味わい 「活版印刷」を学んできた【後編】

福岡市城南区鳥飼の印刷所「文林堂」で開かれたワークショップに参加し、活版印刷への興味がさらに膨らんだ私は、店主の山田善之さんにお願いして印刷所を再訪しました。1960年代後半から1970年代半ばに最盛期を迎えたあと、新しい技術に主役の座を譲り渡した活版印刷ですが、デジタル化の波が押し寄せる現代社会で、手刷りの「味わい」や「ぬくもり」が再評価されています。活版印刷に長く携わってきた山田さんに、その魅力や思いを聞きました。 関連記事:​デジタル時代に注目される手作業の味わい 「活版印刷」を学んできた【前編】 暮らしの中に活版印刷があった ――いつ頃からこの仕事をしていますか。 10歳の頃から父の手伝いをしていました。家を助けないといけないと、率先して手伝っていたのを覚えています。子どもの私...

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