木下サーカスの消防訓練でゾウが大活躍? 福岡公演の会場で

※新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、2月29日(土)~3月8日(日)の木下大サーカス福岡公演は中止となりました。

 「木下大サーカス福岡公演」が行われている福岡市中央区の舞鶴公園で消防訓練があり、サーカスのゾウ2頭による「放水パフォーマンス」が披露されました。見たことがあるようでなかったゾウの放水シーンを見学し、訓練が実施されたテントの構造についても少し勉強させてもらいました。


advertisement

2000人収容の大テント


舞鶴公園に特設された赤い大きなテント

 木下サーカスのテントは高さ約20 メートル、直径約50メートルで、およそ2000人を収容することができます。
 「なるほど」と思ったのは、柱や梁(はり)を極力使わない構造になっている点です。これは、空中ブランコなど高い場所で行われるパフォーマンスを客席から見やすいようにする工夫なのだそうです。
 この大きなテントをわずか1日半ほどで設営するのですが、公演中に万一、火災などが起きると大変です。団員たちが迅速かつ的確な行動を取れるよう非常時の連携の確認は欠かせません。


大きな柱で全体を支え、広い視界を確保しているテント


advertisement

真剣そのものの消防訓練


訓練に参加した団員たち

 12月23日の消防訓練は、売店から出火してテントに延焼したとの想定で行われました。出火を知った団員たちはすぐにテントの出入り口を開け、観客を安全な場所に誘導します。テントの外では消防ポンプによる放水も始まり、間もなく無事に"鎮火"しました。


テントに向けて行われた放水

 福岡公演は2020年3月8日まで続きます。木下サーカスの木下唯志社長は「命の大切さ、安全を常に考え、お客さま優先の行動をしてほしい」と団員たちに呼びかけました。

ゾウさんも頑張った

 訓練には、ステージで活躍するゾウたちも参加しました。避難のために会場から出てきた16歳メスの「カンマイ」と「カンムーン」が、炎に見立てた的をめがけて長い鼻で放水します。残念ながら的は倒れませんでしたが、噴水のように水をまく様子はとてもかわいかったです。


鼻から放水するゾウ


advertisement

この記事をシェアする